基底層に潜むシミを処理する方法

シミができてしまう原因は、メラニンによる色素沈着です。
人間の皮膚には、血管や神経、肌の潤いや弾力性を司る繊維芽細胞といった、重要な部分が多い真皮層と、真皮の外側を覆っている表皮層があります。真皮層が傷つけられると修復が難しいため、紫外線や刺激から真皮を守る必要があります。その際に表皮内で生成されるのが、メラニンです。
ターンオーバーがしっかり行われていると、表皮内の肌細胞は日々生まれ変わるため、メラニンが生成されても時間が経てば外に排出されます。しかし、生活習慣の乱れや老化によってターンオーバーが正常でなくなると、表皮の一番深部にある基底層にできたメラニンが残ってしまいます。これがシミとなるのです。
既にできてしまったシミを改善するのに役立つのが、「トレチノイン」です。トレチノインはビタミンA誘導体の一種で、美白効果の高い事からシミや色素沈着などの改善に用いられる事があります。
トレチノインの主な働きは、ターンオーバーを促進させる事です。肌の細胞分裂を活性化させて新しい肌細胞を生み出す事で、表皮内の古い細胞をどんどん外へと押し上げます。この時、基底層にあるメラニンも排出する事ができ、シミを改善できます。
また、表皮だけでなく、真皮層の肌細胞を活発化させるという働きもあります。肌の弾力に重要なコラーゲンの分泌が増加して、内側から健康的な肌を作り出すという効果も期待できます。
シミを取り除くのに、トレチノインは高い効果を期待する事ができます。人間の血中成分でもあるので、アレルギーの心配はありませんが、使い方を誤ると肌トラブルを起こしてしまう可能性もあります。医師の指示に従って、安全に薬を使用しましょう。